2014年9月18日木曜日

秋は肺の弱りやすい季節です。

 ここでいう肺は漢方でいうところのもので、①呼吸②気の生成③上方向と下方向に運動する④水液の代謝⑤外邪の侵入を防ぐ⑥鼻に通ずるなどの働きがある。
 肺が弱ると鼻の症状(花粉症、蓄膿症、アレルギー性鼻炎など)が出やすいのはこのことで、肺と大腸の結びつきが強いことからも説明できる。(大腸が弱ると免疫力の低下から風邪をひきやすいなど)
 風邪とアレルギーは免疫のバランス(シーソーみたいなもの)がどちらに偏るかによって現れる症状であり、免疫力の低下・交感神経の興奮などで風邪をひきやすくなり、免疫過剰・副交感神経の興奮などでアレルギーになりやすい。免疫力、自律神経などは密接に結びついて体のバランスを調節し我々の健康のために働いてくれているのだと思う。
 風邪をひいた時に食べ過ぎるのは良くないと言われるが、これは胃腸の働きを弱らせることで肺に悪影響を及ぼすからか、酵素などが消化のために使われることで体を修復するための酵素が働かなくなるからではないかと思われる。俗に食べると元気が出ると言われるが、食べたものが消化されて血、肉になるには相当の日数がかかるはずなので急病時には効果がなく、胃腸を休める方が急性病の予防と養生になると思う。
 また慢性疾患についてもほとんどが生活習慣が原因と思われますので、何を食べるかはとても重要です。何を食べるか、食べ方(噛み方、水の飲み方)などについてよく知ることが病気の予防になることは間違いありません。食養生とは昔からいったものですね。現代においてこれを実践するのがいかに大変かを知らされますが、あとは意志の強さと動機付けなどが肝心でしょうか?
 

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