2013年11月21日木曜日

民法改正の話

 この度、嫡出子の相続分と非嫡出子の相続分が同じになるような法律が衆議院を通過したらしい。法律上結婚されたご夫婦に生まれた子供とそうでない(内縁関係など)夫婦に生まれた子供とで相続分に差別があったらしい。家制度というのは日本は昔からあり、戦前では家父として家の長男はとても大切にされました。大黒柱だとかいう言葉もよく聞きました。ところが最近は婚姻関係にない夫婦(事実婚など)に子供がある場合も多く。家ということば自体があまり意識されなくなりつつあります。例えば昔は嫁が嫁ぐという言葉が有り、女に家と書いて嫁と言われました。(今でも言いますが、、)それが最近では女性の社会進出に伴い、男性に頼らなくても生きていくことのできる女性が大半です。とすると結婚などしなくとも一生独身で過ごしたいと思うのも頷けます。結婚しない女性、もしくは結婚しても籍に入れない女性が増えてきていると思います。諸外国では(西洋)その状況がさらに顕著で、非嫡出子を差別するのは世界的には時代遅れな状態ということです。
 しかし最高裁でこの判決が出たために、違憲な法律を是正する義務が国会に生じ今回の流れになったと思われます。この議論についてはかなり賛否両論があるみたいです。個人的には子供の立場から、生まれ持って差別を受けるのはどうかと思いました。しかし今回の場合は差別といっても、相続分という財産だけの話ですし、法律上の婚姻というシステム自体が保護されなくなるので法律上の結婚という形態をとる夫婦がさらに減るのではないかという危惧もありますね。家族制度が守られないと、家族は組織や国の基本単位ですから国自体が弱体化するのではないかと心配ですね。まずは自分自身が家族を大事にしなければと思います。また結婚という形態をすすめるような社会のシステムがないとますます結婚しなくなり、子供の数が減り人口減少になり先細りになるのでは、、と思います。もしくは事実婚状態の方が増えるのでしょうか???