2009年11月18日水曜日

インフルエンザワクチンの有効率

厚労省の「乳幼児に対するインフルエンザ・ワクチンの効果に対する研究」で1~6歳の子供へのワクチンの効果について「20%から30%、発症を阻止する効果がある」とされています。有効率とはワクチンの効果を評価する場合によく使われる指標です。仮にワクチンを打っていない100人のうち20人がインフルエンザにかかったとします。そしてワクチンを打った100人のうち16人がインフルエンザにかかったとします。その差は4人です。この4人はワクチンを打たずにインフルエンザにかかった20人の20%にあたります。つまり、ワクチンを打てば、20%インフルエンザ発症を防ぐ効果があったと考えるのです。「有効率20%」とは100人中20人の発病を防ぐのではなく、この場合100人中4人の発症を防ぐという意味です。偽薬よりも少し効果がいいくらいでしかありません。

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