2010年1月28日木曜日

「ケ」と「カ」の違い

 「ケ」とは「儲ける」の「ケ」であり、「カ」とは「儲かる」の「カ」である。「ケ」は自利に重点を置き、儲けるためには手段を選ばず、自ら品位を下げることを意に介しないものである。「カ」は自利利他のバランスがよくとれた姿であって、客によく、そしてまた自分にもよい。すなわち相手を主とし、自分を従としている。さらに言えば、「カ」は相手を喜ばせ、利益を物心両面において与えることにより。相手は感謝の念を持ち、自然的に利益がこちらに流れてくる。そして儲かる、という一種の自然現象である。これに対し「ケ」は不自然である。「ケ」には相手に喜びがなく、「カ」には相手に感謝が含まれている、ということである。

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