2010年1月21日木曜日

慢性関節リウマチの予防と養生

①運動療法は、関節を少しずつゆっくり動かすことで、血行を良くするとともに関節の働きを維持し、筋力の低下や骨粗鬆症を防ぐことに役立ちます。
②温熱療法は、血行を良くし、痛みをやわらげるとともに関節の動きを良くします。蒸しタオルやドライヤーで患部を温めたり、入浴してから軽く動かすようにします。
③作業療法は、物をつくる過程を楽しみながら関節の動きを良くしたり、筋力や持久力をつけるもので、レース編みやペーパークラフト、絵画、パズル等好みに応じて疲れを残さない程度に続けるようにします。
●日常生活では安静と運動の調和をとることが大切です。軽い作業でも疲れやすい状態にありますので、30分ぐらいごとに5分程度の休憩をとるようにし疲れをためないようにします。熱が出たり、痛みや腫れの強い時は安静にし、症状の落ちついている時は運動を優先するようにします。
●冷えや湿気は症状を悪化させることが多いので、夏場でもクーラー等による冷え過ぎは禁物です。
●食物では特別な食事療法はありませんが、太り過ぎは関節に負担をかけますので、食べ過ぎに注意するとともに、カルシウムや鉄分、ビタミン類、良質のタンパク質などが不足しないようバランスよく補給に心がけてください。
約2年くらいで緩解する場合もありますが、長くつき合うことが多い病気です。病気を理解するとともに、日常疲れや冷え、かぜなどに留意され、また家族や周囲の励ましにより孤独感や不安感を少なくしてあげることが大切です。心身のストレスは免疫力を弱めたり、異常をもたらす要因となりますので、本来備えている自然治癒力が弱まらないよう、ふだんの養生と気持ちの持ち方のアドバイスが重要です。

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