2010年1月22日金曜日

偉大さとは、方向を与えることである。ニーチェ

 港を出る船は、目的地を持っていなくてはならない。さもなければ、漂流して大洋をさまようばかり。ものごとを行うにあたってまず決めておかなければならないのは、すすむべき方向である。方向を決め、それに向かって人びとを動かす者がリーダーである。リーダーの役割は川の流れに似ている。多くの支流(メンバー)を結集して大きな流れをつくる。
 末永く後世にまでづづく大きな流れをつくりだした偉大な人物の代表は、新しい学問の創始者である。たとえば、幾何学ではユークリッド、細菌学の基礎を築いたパスツールとコッホ、古典物理学を確立したニュートン、相対性理論のアインシュタイン、進化論のダーウィンなどなど。後世の学者たちは、これらの先人のつくりだした流れのなかで研究するか、それに満足できなければ、自分で新しい流れをつくりださねばならない。科学に限らず、あらゆる人間の活動分野で言えることである。

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